審査基準
【審査項目】
審査は、3人の審査員が「難易度」「完成度」「演技構成」「新奇性」の4点に基づき、計100点満点で審査する。
・難易度
そのルーチンがどれほど難しいかを評価する。
1つ1つの技の難易度、技のコンビネーションやバリエーションの多さなどが評価の対象となる。なお、難易度の評価には「新奇性」は考慮されない。また、ドロップやミスによる難易度点の減点は行わないが、技は成功した範囲でのみ評価の対象とする。
ジャグリング以外の技術、例えばアクロバティックスなどのテクニックはそれ単独では技術点の評価の対象にはならないが、ジャグリングと組み合わされることで演技全体の難易度が上がるときは評価の対象となる。
注1)プロップ部門においてはスティックを使った技のみを評価し、他道具を使った複合技を行った場合、スティック以外の道具による技を除外して評価するものとする。(部門説明ページの評価される技の例を参照)
・完成度
演技中の技・シークエンスがどれだけ安定しているか、および演技者自身のルーチンに対する熟練度の高さを評価する。技中のフォーム、道具操作の安定感、ミスからのスムーズなリカバリーなども評価の基準となる。
ドロップやミスが多ければ減点の対象となる。
・演技構成
ルーチンの流れ、音楽との調和、衣装やキャラクター、使う道具やセット、演技全体の魅力及び芸術性などにより総合的に評価する。ジャグリングに関係のない技術であっても全体的な演出をひきたてるものであれば、評価の対象となる。
・新奇性
演技中の技やシークエンスがどれだけ珍しいか、およびジャグリング界の進歩に寄与しているかを評価する。
斬新な道具の扱い方・発想・将来の発展性の有無・特有性についてなどが評価の対象となる。
【減点項目】
・ルーチンの制限時間は、ジュニア部門は4分以内、学生部門とシニア部門・チーム部門は6分以内、プロップ部門は2分30秒以内である。制限時間を超えた場合、その超過時間に応じて合計点から減点、または失格とする。
10秒以内 –5
30秒以内 –10
30秒以上 失格
・演技開始時点
1.曲の開始
2.出場者が静止状態から演技・ジャグリングを始める
以上2点のうちどちらかが認められたとタイムキーパーが判断した時点を演技開始時点とする。
・演技終了時点
1.フィニッシュポーズ
2.観客へのお辞儀
3.演技スペースからの退場
以上3点のうちいずれかが認められたとタイムキーパーが判断した時点を演技終了時点とする。
・以上の事項を踏まえた上で、審査員それぞれが審査を行う。審査員全員の点数の平均により順位を決定する。なお、得点が同じだった場合、以下のような優先順位で一位、二位、三位を決定する。
①難易度点と完成度の合計が高い
②審査員による多数決
【審査配点】
各部門における審査配点は以下の通りとする。